
私がはじめてゲームのサウンドと出会ったのは中学時代でした。その当時、ゲームサウンドの持つ力にすっかり魅了された私は、将来ゲームのサウンドを作る仕事に就きたいと決意、中学生のときに抱いたワクワクをそのままに現在に至ります。
ゲームのサウンドにはいくつもの特徴があります。
ユーザーの操作により再生される効果音は、後ろで流れている楽曲の中のどこで音が出るかわからないため、どのタイミングで再生されても耳障りにならないようにそれぞれのデータを作らなければなりません。
より高度になると、キャラクターの移動に伴って楽曲そのものをシームレスに変化させたり、無数の音のかけらをプログラムで組み合わせて、作曲家さえも意図できないような音楽を作ることも可能です。
つまりゲームのサウンド制作は、あらかじめ制作者側が意図できない“事件”がプレイヤーの手元で多々発生する、非常にエキサイティングな世界です。
私はそんなゲームサウンドが、愛おしくてなりません。
2004年に産声を上げたノイジークロークは、ゲーム専門のサウンド制作会社としてスタートしました。お客様、そして実際にゲームを手にするユーザーの皆様に、心から楽しんでいただけるサウンドのご提供をモットーに奔走し、少しずつ信頼をいただいてまいりました。
ひとつひとつの作品を磨き上げるように作ることによるクオリティの高さと、スタッフのまっすぐで真摯な姿勢が評価され、「龍が如く」、「ポケモン不思議のダンジョン」、「無限回廊」、「勇者のくせになまいきだ。」などのサウンドをシリーズ通じて担当、近年ではスマートフォンやブラウザゲームにも幅広く対応しております。
ゲーム開発の視点に立ったフルオーケストラレコーディングのコーディネート、ボーカリスト・ミュージシャン・声優の手配、マイクを片手に世界中を飛び回っての効果音収録など、ゲームのサウンド制作における業務は実に幅広く、冒険心に満ちていてとても楽しいものです。起業当初は私1名だったスタッフも、いまでは契約スタッフも含め25名の企業に成長いたしました。オフィスは笑顔が絶えず、日々活気に溢れています。
2011年に福岡に支社を設立し、その後レベルファイブ様制作の「タイムトラベラーズ」「怪獣が出る金曜日」、ガンバリオン様開発の「ワンピース アンリミテッドワールド レッド」のサウンド制作に携わらせていただきました。2013年には福岡支社を中央区平尾浄水町に移転(その後2015年に中央区警固に移転)、2014年には東京本社を五反田に移転し、レコーディングスタジオを完備いたしました。
また「ゲームタクト」をはじめとするコンサート事業、ニコニコ生放送「おとや」、Ustream放送「ノイズなやつら。」等の映像配信業務も積極的に行い、作品納品後も自社の携わった楽曲を各方面にリリースしているほか、自社レーベル「ノイジークロークレコーズ」を通してゲームから音楽だけを切り出し、CD販売(全国流通)やデータ配信にて商品化をしております。なお、グループ会社に音楽出版業務をおこなうココカラ株式会社もございます。
「面白いゲームを作る!」という純粋で熱い気持ちを持った福岡のみなさまと、ともに制作に携わらせていただけることをとても誇りに、幸せに思っております。
福岡を起点として、ゲームサウンドの素晴らしさを世界に向けて全力で発信してまいりたいと思います。
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