システムソフト・アルファー株式会社
グラフィックデザイナー
三浦 朋子
1.今の仕事を始めることになったきっかけ
幼少の頃から絵を描くのが好きで、大きくなったら絶対絵を描く仕事に就きたいと思っていました。
そして兄弟もおらず一人っ子の上、両親共働きで寂しいだろうからと親からゲーム機を買って貰ったことがきっかけで、そこで初めて、『ゲーム』に出会い、色々なゲームに出会い、その中でただ遊ぶものではなく『一つの作品』として触れ、感動し、ゲームに関わる仕事がしたい、と夢を持ちました。
一度は諦めたかけたこともあるのですが、高校卒業後やはり夢は捨てきれずに専門学校に入学し、とある企業課題で作品制作を経て、2年の時に卒業制作展で、プレゼンテーションを行い、作品集を見て頂いた事からお声を掛けて頂きました。
当初はインターンシップで、卒業後はそのままデザイナーとして入社しました。
2.どんな仕事をしていますか?
主にDTPや一部のWeb関係、コンセプトデザインを考えたりしています。
また、キャラクターデザインのラフ案を考えたり、配色に関してのアドバイスなどもしています。時には自分の思い通りにいかない事も多々ですが、とてもやりがいのある仕事です。
3.私にとっての思い出のゲーム。
思い出のゲーム...!難しいですね(笑)
やはり、私のある意味思い出深いゲームと言えば、SFC版『ドラゴンクエストⅤ』です。
何が思い出深いかと言うと、やはり...セーブが消えたときのあの冒頭の音楽と、お気の毒ですが...という文が今でもトラウマです。当時小学生だった私は、電源を入れて暫く遠くから眺めてOPが始まるのを確認していた程です。
その後、64やプレイステーションが発売された後も、普通は有り得ないんですけど、ゲームのOPが始まるまではあのBGMが鳴るのではないかと、違う部屋に逃げ込むくらいトラウマです。
今思えばあの音楽の発想って斬新ですよね。あの恐怖の音楽に怯えたのは私だけは無いはず...!(笑)
あとは、個人的な好みになってしまうのですが、テイルズシリーズでしょうか。
キャラクターやストーリーも好きですが、何より毎回進化する戦闘システムや、インターフェイスやコンセプトに注目しています。
その物語のテーマの中で、人種差別や貧富の差など、実際の世界の問題をどことなくゲームに散りばめていて、問題を意識させている所が凄いなと思います。
4.最近読んで面白かった本やおすすめの映画はこれ!
最近映画は見ていないのであれですが...
映画ではないのですが『BONES-骨は語る-』というシリーズを最近見ています。
これは事件の現場に残った被害者の骨から証拠を見つけ、事件を解決に導いていく話なのですが、特にリアルな死体や、骨などは見ていて生唾ゴクリ。
日本じゃまず間違いなく規制がかかるような、本物!?と目を疑うほどの技術力に圧倒するばかりです。
5.ゲーム業界を目指す方へアドバイス
やはり、多くの方が言われているようにコミュニケーションが重要だと思います。
それとはっきりと物を言うこと。
何故、そうしたのか、何故その色を置いたのか、何故そのポーズにしたのか、
何故そのデザインにしたのかという説明...プレゼンテーションも必要になってくると思います。曖昧に口篭っていたり、うんうんと頷いているだけでは相手に伝わりません。
あとは、如何に自分で与えられた仕事(課題・作品)を効率よくできるにはどうするか、という自己管理も大切になってくると思います。
幾ら良いものが出来ていても、作るのに膨大な時間が掛かっては仕事にもなりません。
いつまでに、どうする、そしてそれを達成するためにはどうしたらいいのか、ということを、常に心の中で持ち続けて欲しいなと思います。
それとやはり仕事だけではストレスも溜まりますので、歌を歌うとか、何かストレスを発散できる趣味を持っておくと良いかもしれません(笑)