みなさま、はじめまして!
FUKUOKAゲームインターンシップのプランナーコースに参加させていただきました、KCS福岡情報専門学校の樋口真輝(ヒグチマナキ)です。将来は、ゲームプランナーとして、ゲーム業界で活躍したいと考えています。学校では、エンジニアクリエーター科を選択しており、WEBデザインや3Dモデリングといったクリエーターの即戦力になるための勉強をしています。その授業の中でチームでのゲーム制作を行う授業もあります。
今回、ブログ作成の機会を頂いたのでインターンシップの内容を踏まえながら、インターンシップで感じた事について書こうと思います。
インターンシップの詳しい内容に入る前に、今年のインターンシップは去年と同じくコロナの影響で一日のみオンライン開催されました。オンラインの良かった点は、グループで活動する際に学生の作品及び資料の共有がしやすかった所です。一方で実際の職場にお伺いして顔を合わせながら、プランナーの方や他の学生の意見をお聞きするという経験ができなかったので寂しく感じました。
今回のインターンシップは、「ドライヤーを用いたアクションゲーム」というお題から企画書のラフを用いたプレゼンテーションまでを以下の流れで行いました。
1.ゲームのコア
2.ゲームを構成する要素
3.ゲームシステム
4.企画書のラフの作成
5.企画書のラフを用いたプレゼンテーション
作業中は、講師の方1人、学生3人のグループに分かれるため、作業中でも学生がわからない部分を質問することで、講師の方がアドバイスをして頂きとても作業しやすかったです。
まずゲームのコアについて説明します。ゲームのコアとは、そのゲームの面白いと思ってもらう部分です。そこで、お題の「ドライヤーを用いたアクションゲーム」からゲームのコアを考えました。僕は、ドライヤーには様々な風に切り替える機能があり、それを使い分けて物を乾かすことに着目し、「ドライヤーに備わった様々な風を切り替えて、キャラクターを動かす」ことをゲームのコアにしました。
次に、ゲームを構成する要素を考えていきます。僕はドライヤーの風を切り替えることで、「敵を倒す」「プレイヤーの機動力を上げる」「ステージの障害を排除する」という要素を考えました。
これらを統合して、詳しいゲームシステムを考えていきます。
1.残機制で、1ステージごとにゴールを目指す横スクロールアクション
2.プレイヤーは、移動、ジャンプ、ドライヤーの風を使ったアクションが可能
3.ドライヤーの風量や温度を切り替えることで、様々な敵を倒す、障害を排除していく
4.ドライヤーを使うと電力を消費、電力が無くなるとドライヤーの機能を使用できなくなる
(敵を倒したり、ステージ途中の補給所に向かったりすることで、ドライヤーの電力を補給可能)
この際、ゲームのシステムの一つひとつにリスク&リターンを意識しなければならないという指導もありました。
アクションを起こす際に、デメリットとなる要素も付いてくることでプレイヤーの中に駆け引きが発生し、よりゲームへ没入しやすくなるからです。
ゲームの構想が完成したので、次は企画書のラフを作成していきます。企画書のラフでは、図などは作成せず、図を使用したい箇所には「~の図」と書くなどして、大雑把なレイアウトを制作しました。 企画書は今までの作業とは異なり、人に自分の考えたゲームを伝えるためのモノであるため、自分の頭の中で動いているゲームの「面白さ」や「魅力」をうまくまとめなければなりませんでした。
企画書のラフが出来たところで、グループの学生同士で、自分の企画書のラフを共有しながら企画のプレゼンテーションを行いました。僕のグループは、自分を含め2人が専門学校生で、もう1人は大学でプランナーの勉強をしている学生でした。
「ドライヤーの風を使い、もの動かしながらパズルを解いていく」ものや、「大地を吹き飛ばしたり凍らせたりといった、機能を極限まで上げたドライヤーを駆使してゲームのクリアを目指す」といった企画が発表され、他の学生のゲームに対する様々な考えを吸収できる機会になりました。
全員の発表の後にはグループの担当講師の方からフィードバックがあり、各学生の良かった点や改善点を教えていただきました。
僕は今回のインターンシップを通じて、普段の学校生活では学ぶことの出来ないような事を多く勉強できました。特にゲームのコアにゲームの要素を追加する際は「リスクとリターンをしっかり考える」「見ている人の理解度に沿った企画書を書く」といった、それぞれの工程での考え方には学ぶことが多く、自分の今後の課題が明確になりました。また、同じグループになった学生の2人からも多くの刺激を受け、モチベーションの向上に繋がりました。
最後に、このような素晴らしいインターンシップを企画・運営してくださった社員の皆様、本当にありがとうございました。そして、この文章を最後まで読んでくださった読者の皆様にも感謝申し上げます。この文章が皆様のインターンシップ参加にあたり、参考になれば幸いです。