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クリエイターズバトン:システムソフト・アルファー/小柳豊氏

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システムソフト・アルファー株式会社

ゲームディレクター
小柳 豊氏

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1.今の仕事を始めることになったきっかけ

もともと幼少の頃からゲームが好きだったんですが、確か...幼稚園生の時だったかな...? 年が2つ上の従兄弟がいるんですが、当時なぜかゲームウォッチやファミコンなどゲームを沢山持っていたので、触らせて貰って、一緒に夜遅くまでゲームを遊んでいました。なので、子供の頃は「いいなー。僕も大きくなったらゲーム作る人になりたいなー」という、淡い思いを抱いていましたが、明確な目標ではありませんでした。

 きっかけとして考えると、私が中学3年の頃が一番大きいと思います。
当時発売されていた、ニンテンドー64の「大乱闘スマッシュブラザーズ」と、PlayStationの「FFⅧ」にえらいハマっちゃって、受験生であるのにも関わらず、ゲームのやりすぎで本命だった県立高校の受験に落ちちゃったんですよ......バカでしょ?(笑)

それで、すべり止めですでに合格していた私立の工業高校に行くことになりました。
その高校で、プログラム言語のBASICやPascal、COBOLなどを教わり、ポケットコンピュータ(通称:ポケコン)でシューティングやブラックジャックを作りましたね。

そして、また今後の進路をどうするかというタイミングで「せっかく高校でプログラムを習ったわけだし、この知識を生かしてゲームを作れるといいんじゃないかな」という安直な考えから、複数あった大学の推薦を蹴って、ゲーム専攻がある専門学校に行くことにしました。
専門学校に入学して1ヵ月後にGFFでもお馴染みの株式会社サイバーコネクトツーさんにインターンシップ(学外研修)で行かせて頂くことになり、松山社長や本ブログでも登場している宇佐見さん、並びに皆々様から「ゲーム制作とはなんぞや」ということを叩きこまれました。これが今の私の原点になっています。

それからもインターンシップで色んな会社を転々と渡り、一番最初に「ウチに来る?」と声をかけてくれた株式会社シングに入社することになります。
そして、シングでプランナーとして色んなタイトルに関わったのち、退社します。
その後、骨休めで旅行に行っていた時に、私が退社したことを知った今の上司である社長の宮迫から「お前、何サボッとるんか?来週の頭から会社に来なさい...以上。」といきなり連絡がきて(笑)、今に至ります。

 


2.どんな仕事をしていますか?

PCゲームのディレクションと携帯コンテンツ全般を担当しています。
主にゲームのプランニングから仕様作成、開発スケジュールの管理、プロジェクトに関わる外部の関係者との連絡のやりとり、データ作成など、様々なことを行っています。
あと、最近では音楽/主題歌の監修も担当しています。

PS2/PSP「萌え萌え2次大戦(略)☆デラックス」や、PCゲームの「天下統一V」なんかが私が音楽を監修したタイトルですね。

あと、弊社は多分...他社さんと違ってちょっと特殊で、ディレクター自身が各雑誌社の雑誌担当者に直接プレゼンして、掲載についての交渉を行うこともあります。

ディレクターは『何でも一通りこなせないといけない』というのが、うちの会社の方針というか、スタンスのようです。

逆に取ると、『何でも好きにやらせてくれる』ので、そこがうちの会社の良いところかな?と思っています。

 


3.私にとっての思い出のゲーム。

一番の思い出のゲームは、スーパーファミコンで発売された「MOTHER2~ギーグの逆襲~」です。
この作品に出会わなければ「ゲーム作る人になれるといいな」と思うようにならなかったと思うくらいに、個人的に影響が強いゲームです。

まず、これまでたくさんのRPGはプレイしていましたが、『まるで本当に自分自身が冒険している』ような、そんな錯覚を感じたゲームでした。

広大なマップ、キャラの大きさ、街の看板の位置、など色んな要素が絶妙に絡み合って、そう思えたんじゃないかと、ま...大人になって気付いたんですけどね。

子供だった私にはそこまで頭が働いてなくて、ただただ「すげー!」と、そう思っていました。
その他にも、自転車に乗る。ベルを鳴らす。キャッシュカードで現金をひきだす。ファーストフード店でハンバーガーとポテトを買って食べ、オレンジジュースを飲む。

自分のごく身近な環境に似ているけれど、やはりどこか現実とはちがう世界。そのバランスが素晴らしい。あと、ゲームのセーブがお父さんとの電話だったり、出て来る敵がその辺を歩いていたおじさんだったり、オリジナリティを感じました。
BGMもゲームとマッチしているし、すべての要素で『最高なゲーム』だと思います。

あ...、ちなみに名前の選択画面で「おまかせでいい」を3回押すと、キャラの名前がSMAPのメンバーになるという裏技もあります。知っていましたか?

 

 
4.最近読んで面白かった本やおすすめの映画はこれ!

少女漫画になるんですが...(笑) 私のおススメは『夏目友人帳』です。
雑誌の「LaLa」「LaLa DX」(白泉社)で連載中の緑川ゆきさんの漫画作品です。
主人公の男の子は、ちょっと変わった力を持った祖母のレイコから友人帳というものを託され、それについて色々巻き起こる物語の中心人物です。

それで、主人公の男の子は妖怪が見えてしまう力を持っていて、にゃんこ先生と呼ばれる猫(元は妖怪)と一緒に、対峙する妖怪(そうでない話もありますよ)に、正面から向きあっていき、解決していくお話です。

私は妖怪モノが基本的に大嫌いで、テーマパーク系のお化け屋敷すら拒否する程ですが、人と妖怪との触れ合いというか、誰しも持ち合わせているさびしい部分を理解し、優しき心で救ってあげる温かさ。

お互いを認め合い、人として大事な気持ちを見つけていく...、切なくもあり、それでいてどこか懐かしい、という位にまとめきれないほど(笑)、不思議な「夏目ワールド」を心地よく感じる作品だと思いました。

来年の頭からアニメで第二期が始まることが決定のようです。今からすごく待ち遠しいです。

映画は...そうですね、最近のヤツはパッとしないのばかりなので、ちょっと古いのから1本。『ショーシャンクの空に』です。
これまで数多くの映画を見てきましたが、間違いなく最高の映画だと思います。演技も文句なしに最高だけど、ここまで無駄がない映画も少ないです。
期待はしていたものの、それをはるかに上回る出来に衝撃とラストの美しさに感激。本当に台詞の一つ一つが奥深くて、画面に釘づけになります。
つーことで、見てない方は、今すぐレンタル屋さんへGo!!

ちなみに、最近は『イーグルアイ』『ウォンテッド』『P.S.アイラブユー』を見ました。画面効果や演出などは勉強になりますね。
今年は「映画を映画館で30本見る」のが目標です。去年は22本だったので、今年こそはと思っています。

 

5.ゲーム業界を目指す方へアドバイス

ゲームクリエイターになる(または目指す)以上、「ゲームが好き」なのは、当たり前。それでご飯を食べていこうと考えているなら、当然「技術を持ってる」のは、当たり前なのです。
寝る間を惜しんでたくさん勉強してください。怠けてたら他の人に追い越されちゃいますよ。
ですが、それとは別に『ゲーム以外の色んなことに、とにかく興味を持つこと』が大事と私は思います。

これは、プログラマー志望だろうが、グラフィッカー志望だろうが、職種に関係なくです。
今、流行ってるモノとか、映画とか、どんな漫画が売れているのかとか、なんでもいいです。とにかくアンテナを立てて、色んな『引き出し』を作っておいてください。絶対プラスになりますよ。

あと、もう一つのアドバイスは『息抜き』です。

仕事を真面目にやるのはもちろんなんですけど、オフの時には好きなことをやってください。そうでもしないと、間違いなく潰れちゃいます。
潰れちゃうと、どうなりますか? 色んな方が困りますよね?
なので、そういった意味も含めて「ゲーム以外のものも好き」ってことも大事なんです。
まずは、その辺を意識していると、いいクリエイターになれると思いますよ。

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