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クリエイターの1日:【九州大学】シリアスゲームプロジェクト/藤岡定氏(4)

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皆さん、こんにちは!

GFF事務局の山口千恵です。

 

3回にわたり、九州大学シリアスゲームプロジェクトのプログラマー 藤岡定さんの1日密着取材をお送りいたしましたが、今回はシリアスゲームプロジェクトの近況をお伝えいたします。

先日、ちえさんぽでも取り上げさせていただきました「G-STAR2010」の話も交えながら、お話を伺っていきます。 

今回取材にご協力いただいたのは、九州大学大学院芸術工学研究院シリアスゲームプロジェクト テクニカルスタッフの馬場左千子さんです。

 

CB_九州大学藤岡氏4.jpg―――「G-STAR2010」、「ICON2010」でのブース出展と講演、お疲れ様でした!そもそも「ICON2010」とはどういったイベントなのでしょうか。

馬場氏:ありがとうざいます。 「ICON2010」とは、韓国最大規模のゲームショー「G-STAR」と併設で行われる今年で4回目を数える国際コンテンツクリエイターズカンファレンス(日本で言うCEDECのようなカンファレンス)です。

2日間を通して、全体で約43セッションの講演が行われました。今年はアーケードゲーム・3Dによる体感型ゲーム・シリアスゲームにフォーカスを当てて講演者を募集してました。(シリアスゲームは韓国ではFunctional Game「機能性ゲーム」と呼ばれています。)

キ―ノートスピーカーとしてはマイクロソフトのMark Warburton氏のKINECTについての講演や、セガの鈴木裕氏のバーチャファイターの例をとりあげた、今後のゲームコンテンツ産業についての講演などがありました。

そして、ちえさんぽでも書いていただきましたが、松隈先生とエレメンツの石川社長も一緒にシリアスゲームのセッションで登壇させていただきました。

CB_九州大学藤岡氏4[1].jpg松隈先生と石川社長の講演は 「産学官連携によりシリアスゲーム制作は可能か?」というタイトルで行いました。

九州大学では、昨年度より福岡市の委託プロジェクトとして産学官連携体制での"シリアスゲームプロジェクト(SGP)"を進めています。
このプロジェクトは、まだよく人々に理解されていないシリアスゲームを多くの人に周知させる事、そして企画から完成までのノウハウを蓄積させ、

"日本発シリアスゲーム"のビジネスモデルを模索することが大きな目的となっており、産学官連携体制でゲームソフトの開発を行うという、日本では珍しい試みです。

また、講演の中では、昨年度制作した「環境」をテーマとしたシリアスゲームソフトの紹介や、産学官でプロジェクトを進める上で生じた様々な問題についてお話しいたしました。

更に産業化についての可能性を掘り下げる為、今年度制作中の「リハビリ」「観光」をテーマとした新たなゲームについても触れ、議論しました。

本当にたくさんの方が聴きにきてくださったので、産学官連携でのシリアスゲームの開発に関して、今後の可能性を感じました。

 

CB_九州大学藤岡氏4[5].jpg―――「G-STAR2010」のシリアスゲームプロジェクトのブースでも、たくさんの方が試遊しに来ていましたよね。

馬場氏:はい。本当にたくさんの方に試遊していただきました。韓国では、オンラインゲームが主流ということもありますので、PCゲームに関しては簡単に説明するだけで、さくさくとゲームを楽しんでらいっしゃるのが印象的でした。しかし、テーマである「環境」や、ゲームの主旨を説明することに苦労しましたが、理解して楽しんでいただけたと思っています。

 

 

 

―――「G-STAR2010」で試遊できたゲームの紹介をお願いいたします!

馬場氏:はい、わかりました!去年のプロジェクトで作られた作品なので以前も紹介させていただきましたが、改めてご説明したいと思います。

現在、シリアスゲームプロジェクト公式ホームページでダウンロードできますので、是非遊んでみてください!

 

ダーウィンの箱庭.jpgタイトル:ダーウィンの箱庭 ―みずうみクリエイチャー―
テーマ:外来種問題
プラットフォーム:MacOS X (Intel Mac), Windows XP/ Vista

 

内容:生態系を考慮したシュミレーションゲーム。ネイチャーステージ・クリチャーステージ・イベントステージから成り、プレーヤーは湖の生態系を理解しながら自分だけのオリジナルの湖を作り上げていきます。途中から攻めてくる外来魚の侵略にいろいろな知恵を絞り、崩されていく生態系を工夫しながら守ることが必要。
湖の中の生物もプレーヤーが一筆書きで書くだけで生物となって動き出したり、地形も自由に変えることができたりと、誰もが楽しめる内容です。

(C) 武田十季 山本和彦 安東遼一 河野彰太 (SGP-A)

 

 

あいにいくけん.jpg

タイトル:あいにいくけん
テーマ:身近なゴミ問題
プラットフォーム:PC(Windows)

 

内容:身近なゴミ問題(環境問題)についての知識が身に付くデスクトップアプリケーション型ゲーム。かわいいワンちゃんが、メタボな飼い主の体重をを上手くコントロールしながら街のごみ問題を解決し、女の子のワンちゃんに会いに行きます。
常にデスクトップ上に置いておく事ができますので、他の作業をしながらでもプレイする事ができます。
福岡市のゴミルールブックをもとに、身近ですぐに役に立つゴミ問題について多く取り上げています。

(C) 井上喜子 西依太一 田代成美 佐藤聡栄 川尻大輔 (SGP-B)

 

 

鉄屑のキリン.jpg

タイトル:鉄屑(ガラクタ)のキリン
テーマ:リサイクル問題
プラットフォーム:iPhone3GS、iPod touch(第3世代以降)、iPad

 

内容:iPhoneのデジタルコンパスを使った、巨獣とのリアルな一対一の戦闘が楽しめるアクションゲーム。iPhoneを上下左右に動かすことによってプレーヤーの視点操作がなされ、迫力ある戦闘シーンを体感できます。
ゴミをなくすことを目的として人間に開発された巨獣が暴走し、その暴走を食い止めるべくプレーヤーは一人立ち向かっていくという内容。巨獣が落す様々なガラクタをリサイクルし、戦いに有利となるアイテムや武器を作ります。ガラクタからどんなものがリサイクルできるか等、リサイクルに関する興味を持ってもらえる内容です。

(C) 金子晃介 宮原克典 若山雄己 濱田亮 近藤絢子 川尻大輔 (SGP-C)

 

エコろじっく.jpg

タイトル:エコろじっく
テーマ:CO2削減
プラットフォーム:PC(Windows)

 

内容:「エコろじっく」は、家庭内でCO2削減につながる行動を見つけていく組み合わせアクションゲーム。
宇宙には、惑星環境問題に対して介入する宇宙人グループがいて、そんな宇宙人たちの一番の気がかりが急激に増加している地球のCO2増加であるという設定。日本担当のグループ一番のオチコボレ宇宙人が、人間にテレパシーでCO2削減につながる行動をとらせていきます。すぐに家庭で実行できるCO2削減のアイディアや情報が身に付きます。 

(C) SGP-D

 

 

―――馬場さん、ありがとうございました。

今回はここまで!

次回もお楽しみに♪

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