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ちえさんぽ号外編:Global Game Jamレポート!九州大学/金子晃介氏(2)

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皆さん、こんにちは!
GFF事務局の山口千恵です。

前回に引き続き、クリエイターズバトンの予定を変更しまして、オランダで開催されました「Global Game Jam」に参加をされた九州大学の金子晃介さんの体験レポートを掲載いたします!
金子さんは、福岡市・九州大学シリアスゲームプロジェクトにも参加をしています!

日本では聞きなれない「Global Game Jam」というイベントですが、どんなことが行われていたのでしょうか。
今回は第2弾です。前回を読まれていない方はコチラへどうぞ。

 

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○1月30日(Global Game Jam 2日目)
 ・9:00 ~
この日は、一日中とことんゲームを作る日です(図4)。Global Game Jamの制限時間は48時間とかなり短いです。その中で、ゲームデザインを生かす上で何が必要なのか核心となる部分を的確に取り出し実装しなければなりません。チームリーダーはチームメンバーの実力を即座に把握し、制作期限までのスケジュールを正確に組み、チームメンバーの作業を的確に分担するなどマネージメントの能力が求められます。また、企業間・産学間の枠を超えてチームが作られるため、他の企業のゲーム制作のやり方や考え方等を共有する良い機会になります。しかしながら、48時間ずっとゲームを制作し続けるのは大変です。オランダの参加者は、気分転換にフットサル、サバイバルゲームや雪合戦をしたり、交流スペースで雑談したりと、空いている時間を利用して参加者同士の交流を楽しんでいました。この日は、僕もプログラムを書きながら、時折気分転換に雪合戦や雑談に参加させていただきました。

 

gamejam画像4.jpg○1月31日(Global Game Jam 最終日)
 ・9:00
いよいよ、ラストスパートです。昨日まで遊んでいた人もこの時ばかりは真剣です。この日は地元のテレビ局の人も取材に来ていました。
 ・14:00
ついに、ゲーム制作は終了です。しかし、これでGlobal Game Jamは終わりではありません。ちゃんと作ったゲームの評価会があります。各チーム自分達が制作したゲームを参加者の前で発表します。そして試遊会が開かれ、そこで制作者と参加者がゲームに対する意見を交換します。試遊が終わったら投票です。参加者が面白いと思ったゲームに投票します。そしてその結果が閉会式で表彰されます。そして最後は参加者同士の交流会です。あっという間の48時間でしたが、考え方を学んだり、様々な人と交流したりと本当に中身の濃い時間でした。

 

僕らのチームが作ったゲーム作品を紹介します。タイトルは「怒毛門」(ドケモン)です。タイトルの由来はIGDAからのキーワード「Donkey, Key, Monkey」の頭文字をとり、それに漢字を当てはめたものです。チームのメンバーは「タイトルがポケモンっぽくて、日本人が参加しているチームらしい名前だろ」と誇らしげでした。プラットフォームはWindows PCで、プレイ人数は1人です。ゲーム画面にはぶよぶよした流動的な物体(以下、ブロブ)と手を表すマウスカーソルがあります。マウスカーソルをブロブに合わせてクリックするとブロブの一部をつかみ、その部分をブロブから取り出すことができます。ブロブの色は白、赤、青が混ざり合っています。そのブロブから白以外の色をすべて取りだしたら勝ちです。間違えて白を取り出すとゲームオーバーです。このルールはIGDAが出した今年のGlobal Game Jamテーマ「Deception(ごまかすこと、あざむくこと)」に基づいています。中央のブロブは常に流動的に動き、白・赤・青の色が常に混ざり合っています。こうすることで、プレイヤーが取り出したい赤や青の色をうまく隠している(プレイヤーの目を欺いている「Deception」)というゲームのコンセプトになっています。

 

gamejam画像5.jpgGame Jamをふり返って感じたことは、オランダではゲーム制作にかかわるプロの人たちとアマチュアの人たちが本当に近い距離で交流しているということでした。こういった機会を福岡でも積極的に取り入れて、より企業間・産学間がつながりをもって活動していけばもっと福岡のゲーム産業は盛り上がるそう感じました。そこで、来年産官学で協力して福岡でGlobal Game Jamを開催したいと考え、現在準備を整えているところです。来年福岡で、企業間や産学間、国や人種の枠を超えて、ゲーム制作を通して多くの人々が交流をしてほしいと考えています。ぜひ皆さん積極的に参加してください。
最後に、Global Game Jamに参加する機会を与えていただいたGFF・福岡市・九州大学の方々、そしてオランダのDutch Game Gardenの方々に深く感謝します。

 

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金子さん、レポートありがとうございました。

48時間でゲームをつくるという条件で本当に大変そうですが、面白いイベントですね。

テーマがあったり、最後に試遊ができたりといい刺激になりそう。

今回はここまで!次回もお楽しみに♪

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