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FUKUOKAゲームインターンシップBLOG

世界、そして、未来を見据える人たちが、福岡にいます。

GFF加盟企業をはじめとする福岡のゲーム企業の現場に入ってその仕事を体験する、ゲームインターンシップ制度。
ゲーム制作の厳しさ、楽しさを学んで、ゲームクリエイターになるきっかけをつかむ体験をブログ形式で報告します。

【第30回】システムソフトベータでインターンシップ!(3)

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皆さんこんにちは、今回のFUKUOKAゲームインターンシップに参加させていただきました、KCS福岡情報専門学校エンジニアクリエイター科ゲームCG分野1年の黒木洸志と申します。
私は、このインターンシップでシステムソフト・ベータ様にお世話になりました。


私が応募したのはデバッグプレイヤーコースでした。

皆さんは「デバッガー」という言葉を聞いたことはないでしょうか?
デバッガーとは、開発段階のゲーム製品をプレイし「バグ」(間違った動作や機能)を発見しリストアップして、プログラマー等に報告をする仕事です。

インターンを受ける前までは、知識としてはデバッガーがどのような仕事かを把握はしていましたが、今回のインターンシップで実際に仕事を一緒にさせていただいてどのようなことをしてどのように感じたかを書くことができれば良いなと思います。


私が今回携わらせてもらった業務は、「steam」で出版される予定の作品のデバッグ作業でした。
「未完成のゲーム」をプレイすること自体が私自身、初めての体験だったのでとてもワクワクしていました。


今回のインターンシップでの業務は4つありました。以下に記述します。
・実績の達成と条件の確認
・バグの調査と見つけた際の報告
・修正されたバグの検証
・ゲーム操作等のチェックリストのチェック


初めに頂いた業務は、実績の達成と条件の確認です。
実績とはsteamにある機能の一種で、ある条件が達成されるともらえるものです。この業務は、実績がしっかりと条件どおりに達成したときにもらえるかどうかを調べるための業務でした。

「ステージを2回クリアするともらえる実績がステージを1回クリアした際にもらえる。」なんてことがないようにするのがこの業務の目的です。実績の進捗を確認しながら進めていきました。初めのうちは、プレイを進めて小さな実績を確認しながら進んでいました。


ある程度プレイを続けているとちらほらバグが見つかり始めました。ですが、今回の業務は実績の達成と条件の確認でした。そのため、一旦メモ帳にバグらしいものを書き留めながら進んでいきました。

しかし、様々なバグが見つかるなかで、実績の達成を妨げるバグも存在していて実績すべてを達成することができないということがあり、この業務の大切さが実感できました。


また、バグ以外の原因でも実績達成が困難なものもありました。担当者の方々に達成困難なものを相談したところ、2日目のアプリのアップデートでデバッガー用のツールが備えられ、今まで時間的な問題でインターン期間中に実績達成ができないと感じていた実績を達成することができました。


実績の達成と条件の確認は他の業務との同時並行もありましたが、インターン3日目で終わらせることができました。


そして、2つ目に頂いた業務は、バグの調査と見つけた際の報告と修正されたバグの検証です。

この業務では、今までのプレイで見つけたバグの報告と新しいバグを探し出し、できるだけバグがない状態にしていきました。

デバッガーコースには私のほかに先輩方が2名の合計3人で協力しながら進めていくのですが、一つ前の業務で出た時点のバグをまとめただけでかなりのバグが出ていました。


実はバグを見つけるのよりもこの先の過程がかなり大変でした。バグを見つけた際にデバッガーで共有できるブラウザを使いどういうバグがあるのかをそのブラウザに書き込んでいきます。書き込む際には、「どのような状況か」「どのくらいの頻度か」「どのような操作をした場合か」などの詳しい内容を記述していきます。

原因がわからないとどこを直せばいいのかプログラマーの方々がわかりにくいと思うのでできるだけ詳しく的確に書く必要があります。何度も同じバグを見て原因をチェックするという作業を繰り返し少しずつバグが減っていきました。減っていくのを見ると未完成のものが完成に近づいているという達成感を得ることができました。


修正されたバグの検証では、本当に修正されているのかという点と修正されたことで別のところにその影響が出ていないかをチェックします。ある程度そのゲームのバグを探しているとこことここのバグが連動するということがわかることがあるので、検証の際にどちらもチェックしていました。


最後に頂いた業務はゲーム操作等のチェックリストのチェックでした。

この業務は、担当者の方がチェックリストに書いた使用通りに実際に動くかどうか項目をわけてチェックしていきました。意外と多かったのが実際にバグを探しているときは、プレイ中のバグが多くチェックリストをつけながらだとプレイ外の設定やルール変更などのもののバグが多く見つかりました。これまでの作業でかなりバグを見つけていたのでそんなに出ないだろうと思っていたですが予想よりも多くのバグが出たことの驚きがありました。今まで一度大丈夫だったところや修正されたバグの点検を最後にすることでもう一度おかしくなった点を見つけることができました。この作業含めてある程度の業務は3日に終えることができました。


業務がある程度終わると、とあるゲームをプレイさせていただけることになりました。

そのゲームとは、システムソフト・ベータ様が制作されたゲームの「天下統一SSB」というタイトルの最近リリースされたゲームです。


私は基本的にPVPの対人ゲームを好んでするので、初めて遊ぶ類のゲームでした。あまり詳しくはないのですが戦略シミュレーション系のゲームだと思います。今回特別に遊ばせていただいたのでその感想をざっくりと書きたいと思います。


私のプレイしてみての結論は、凄く面白いと感じました。というのもゲームは、序盤・中盤・終盤に面白い要素があり序盤から中盤、中盤から終盤の「〇〇から〇〇」の部分の途中がつまらなく感じてしまうのが私の考えでした。しかし、この作品はその「○○から〇〇」の部分を感じる部分が少なかったと思います。没頭してセーブを忘れたり時間がとても速く進んでいきました。


この作品の主な内容は、戦国時代の日本で好きな武将を選び、その武将で天下統一を目指すというものです。強い有名な武将はある程度簡単に統一できるのですが、弱い武将では、はじめから苦境に立たされるということも多々ありました。

私は、弱い武将で天下取ってやろうという反骨精神で弱い武将を選んだのですが頭を使いながら弱いなりに戦わなければならずとても熱中していました。初めて触るゲームでわからないこともありましたがとても楽しくプレイさせていただくことができました。


以上が私がインターンを通して感じたこと学ばせていただいたことになります。

DP-001:黒木洸志_デバックプレイヤーコース.JPG

ポスター
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