今回のインターンシップで、システムソフト・ベータ様にてお世話になりました、KCS福岡情報専門学校二年の松崎と申します。
体験させていただいたコースはデバックプレイヤーコースで、リリース予定のゲームをプレイさせていただき、不具合を見つけ、報告させていただくという業務内容でした。
以下に一日の流れや、システムソフト・ベータ様のオフィスや、働いておられる方々について、お伝え出来る限りの詳しい業務内容などを書き記します。
一日の流れについて、システムソフト・ベータ様では、まず9:30に朝礼をして、お休みされた方、遅れる予定の方、今日のお知らせなどを報告し、最後に朝礼を担当された方が今日のひとこととして、最近あったことや感じたことなどを皆さんの前でお話しし、業務を開始されます。
朝礼の最後に今日のひとことを話すというのははじめ少し驚きましたが、そのフェーズがあることによってその人の趣味や、最近楽しみにしていることなどが知れ、お話もしやすくなることで業務も円滑に進むのだろうと思い、素敵な取り組みだな、と感じました。
業務は、管理部、私が特にお世話になったQA課、プログラマー課、デザイン課でデスクが分かれているのですが、それぞれの課の方々が課の内部だけではなく、ほかの課の方とご相談されているところをお見掛けすることも多く、ゲームは密にほかの業務の方と連携を取り合いながら作られているんだな、と学ばせていただきました。
12:00~13:00にお昼休憩があり、それぞれのデスクや、お外でご飯を食べます。私はありがたいことに隣にいらっしゃった社員さんに声をかけていただき、最近入社された方々が集まってご飯を食べていらっしゃるところに参加させていただきました。社内の雰囲気について、ゲーム業界について、さらには私の学校でのゲーム制作についての話も聞いていただけて、さらに実りのある五日間にしていただきました。
毎週木曜日のお昼休みには皆さんでボードゲームをやっていらっしゃるようで、今週は私たちも参加させていただき、とても楽しい時間を過ごせました。
お昼休憩が終わったら皆さんお仕事に戻り、18:30になると、各々のタイミングでパラパラと帰られる、という一日でした。
当たり前のことではありますが、学校での雰囲気や、バイト先での雰囲気ともまた違い、皆さんが各々の責任をもって、真剣に仕事をされているという私にとって初めての特殊な空気感を肌で感じることができたありがたい五日間でした。
オフィス自体は中洲川端駅や、中洲のドン・キホーテからもとても近い利便性の高い場所にあり、お昼ご飯をドン・キホーテに買いに行くこともありました。
オフィスの中はとてもきれいで、コミュニケーションも密に取りやすい広さをしていました。また、オフィスの一角ではお菓子やドリンクを買える無人販売コーナーもあり、私も利用させていただきましたが、品数も多く、疲れた時や、少し甘味が欲しい時などにコーヒーやお菓子がすぐ買って食べれるのでとても便利でした。同じスペースに自由に使える給湯器やレンジもあり、お昼の時間に社員さんが使っておられるのをよく見かけました。
業務内容についてお伝え出来る限り詳しく記します。
冒頭にも書き記した通り、今後実際に発売予定のゲームのバグを調べ、報告をさせていただくという体験をさせていただきました。
UIやアイテムの挙動など、チェックするべき項目の書かれたエクセルシートを配られ、そのチェックシートを今回同じコースで参加させていただいた三人で分担して埋めていきながら、調査しながら発見したバグについては専用の報告サイトにそのバグの概要、詳細、確認されたモード、再現手順、実際に再現手順を実施してみた結果何回中何回そのバグが確認できたかという再現性を書き込み送信するというお仕事をさせていただきました。
デバッガーという職業に関して知識が浅く、バグを探して報告するお仕事ということしか知らなかったので、ここまで大変なお仕事だとは考えていませんでした。
バグを発見したらまず、そのバグがどういう条件で発生するのかを調べます。アイテムを使用してからこういう挙動をしたらバグが発生するな、とか、このモードだけじゃなくほかのモードでも発生しているな、など、書いてしまえば簡単そうに見えますが、この条件調べ、報告書に書く再現手順の確立が一番大変でした。条件を踏んだら必ず発生するバグばかりではないですし、ほかのバグの再現手順を調べるために何回も同じモードを実行していたら新しいバグを発見してしまうことも多々ありました。
報告したバグは、プログラマーさんが確認し、修正およびゲームのアップデートができたら報告が上がります。その修正ができているか、修正に伴い新しいバグが発生していないかということをチェックし報告するお仕事も体験させていただきました。
大変な作業でしたが、何度もトライアンドエラーを繰り返して再現手順を見つけるのはやりがいがありましたし、学校で学んだプログラマーとしての知識を使って、もしかしたらこういう条件なのかも、と見立てを立てるのも楽しかったです。
最後に今回のインターンシップについて振り返ると、社員の皆さんが優しく接してしてくださったおかげでそこまで緊張せずに過ごせましたし、上記以外の学びも多く、ゲーム業界を目指す学生として、とてもいい体験になりました。