GFF

GFF事務局お問い合わせ
トップ > FUKUOKAゲームインターンシップBLOG

FUKUOKAゲームインターンシップBLOG

世界、そして、未来を見据える人たちが、福岡にいます。

GFF加盟企業をはじめとする福岡のゲーム企業の現場に入ってその仕事を体験する、ゲームインターンシップ制度。
ゲーム制作の厳しさ、楽しさを学んで、ゲームクリエイターになるきっかけをつかむ体験をブログ形式で報告します。

【第31回】システムソフトベータでインターンシップ!(3)

|

 FUKUOKAゲームインターンシップで、システムソフト・ベータ様のプログラマコースに5日間参加させていただきました。KCS福岡情報専門学校の大歯天楓です。


 実際の職場でしか得られない経験は、今後ゲーム業界の就職を目指す上でとても貴重なものになると思い、参加することにしました。


 日本語版のゲームを海外版用に英語で翻訳するときに、日本語では枠内に収まっていた文章が英語では収まらないことを考慮して、設定した画面幅を超えないように適切な位置に改行する必要があります。ということで、今回のインターンシップの内容は、文字列の禁則処理変換ツールを作るというものでした。

 学生の自分にとってこの内容はとても盲点でした。確かによく考えると、代表的なゲームは、売上の大部分を海外が占めています。ゲーム業界で生きていくためには、海外進出は必須になるので、この内容はとても良い経験になると思いました。


・1日目

 ツールを作っていく中で、早速立ちはだかる壁がありました。それはテキストファイルの読み書きでした。これまで自分がゲームを作るときは、ゲームのジャンルや規模の小ささなどの関係でファイルの読み書きの経験がなかったので、理解するのにとても時間がかかりました。この日は結局ファイルの読み書きに多くの時間を取られ、本題に入れずに終わってしまうという不甲斐ない結果となりました。しかし、ファイルの読み書きという今後パソコンを使う仕事をする上で重要な内容を理解し、活用することができるようになったことは大きな成果だと思います。


・2日目

 1日目の続きから作業を行い、いよいよ本題の改行を適切な位置に入れる処理を作る過程に入りました。これまでのコードを書いてきた経験を活かせば、なんとか作れるのではないかと最初は思いましたが、そう上手くはいきませんでした。

 立ちはだかるエラーや意図しない処理の数々に、頭を抱えることが多々ありましたが、担当の方にエラーや不具合の原因を教えてもらい、改善へのヒントを与えてもらったことで、なんとか作業を進めることができました。

 担当の方に教えてもらって初めて知った便利な関数や、より原因を分かりやすく絞るためのデバック方法など、新しく学べたことも多くありました。

・3日目

 2日目の続きから作業を行い、無事に改行の処理を作ることができました。そして、最終段階として、色変更のタグを入れて処理をすることになりました。この作業がまた大変で、この処理を入れるために必要なコードが意外と多く、さらにこれまで書いてきたコードに変更を加えつつコードを書く必要がありました。途中段階でデバックするときに、改行の処理すらうまくできていないこともあって、焦ることもありました。

 この日は苦労しつつも、完成の一歩手前まで進めることができました。処理自体は文字列の一部に色を付けるといった簡単そうなものですが、こういった一要素を入れることがどれだけ大変なことかを改めて体感できました。


・4日目

 3日目の作業の仕上げを行い、無事に指定された通りに処理できるツールを作ることができました。そして、ここからリファクタリングを行っていきました。今までの自分は、リファクタリングした方がいいんだろうな~と思いながらも、小規模での制作かつ自分が書いたコードは自分しか見ないことが多く、期間までに完成できればいいやの精神で、あまりしていませんでした。しかし、ゲーム業界では当たり前ですが、そんなことは通用しません。大規模なチーム制作であるがゆえに、多くの人が自分が書いたコードを確認します。内容を自分以外の人が引継ぎするときなどに、自分にしかわからないようなコードを書いていては、内容を理解するために無駄な時間を使わせてしまい、多くの人に迷惑をかけてしまいます。

そんなわけでリファクタリングを行いましたが、この日は台風の影響で作業は午前中のみ行いました。


・5日目

 リファクタリングの続きを行いました。といっても自分の力だけで行うのは難しく、自分が最善と思ったコードが、まだ改善の余地があったり、自分が必要だと思っていたコードが、実は必要なかったりと、担当の方にご指導してもらうことで、初めて気づいたことが多くありました。言われてみれば確かにとなりますが、自分で気付くとなるとなかなか難しいなと感じました。先人の知恵をより取り入れていくとともに、自らリファクタリングの経験を積極的に行うことで、この力を今後伸ばしていきたいと思いました。


 5日間という短い期間ではありましたが、多くのことを学べました。これからゲーム業界を目指す上でどんな技術が必要なのか、どういう意識でゲームを作っていくべきなのかという悩みに一つの正解のかたちをもたらしてくれました。

インターンシップに参加して得た経験は、改めて実際の職場で働かないとわからないものだったなと実感しました。


 今回のインターンシップで自分の担当をしてくれた方をはじめとして、システムソフト・ベータで働いている皆様には本当にお世話になりました。自分自身の作業もある中で、多くの時間を割いて親切にわかるまで教えていただき本当に感謝しています。

PR-039:大歯 天楓(プログラマーコース)1.png

PR-039:大歯 天楓(プログラマーコース)2.png

ポスター
第27回応募要項

2025年3月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31